木下ほのか先生

木下ほのか先生
のインタビュー

読みきり『ふりむけば恋』が生まれたきっかけはなんですか?
最初に「好きっていう気持ちを伝えられない」もどかしさを描きたいなと思って。学生の日常生活によくあるリアルな設定の中で、その気持ちを活かしたいと考えたときに、担当さんと「席が前後なのは、最大のチャンス! なのに、それがいかせないっていうのいいよね」って話で盛りあがったんです。そういう2人の関係性から考えていきました。キャラの性格は、相手役の柳瀬くんは、今のままミステリアスだったんですが、由宇は今より気が強かったです。「どうして私の気持ちに気づいてくれないの!」っていう。でもネームを進めていくうちに、「おや、ちがうぞ?」と思って、今の由宇になりました。
ネームをなおしていく中で、最初から変わらないシーンはありますか?
ストーブのシーンは、最初からずっと変わらずありますね。由宇の内気な性格や、柳瀬くんのクールだけど行動から出るやさしさが伝わるような気がして。最初にこのシーンを描いたときに、2人の関係性が私の中でつかめたやりとりです。
主人公・由宇を描くときに気をつけた点はどこですか?
自分から行動できないっていうところは大事にしました。いいことではないけど、待ちの姿勢というか。最後の最後に、自分から動くようにしたかったので、それは徹底しました。
柳瀬くんを描くときに気をつけた点はどこですか?
口には出さないけど、行動でやさしさが出るといいなと思って描きました。あと、見た目だと前髪の長さ。私、前髪が邪魔な男子が好きなんですよ(笑)。柳瀬くんは、ちょっとミステリアスな雰囲気にしたかったので、前髪が長いのは合っているなと思って長くしました! 男子キャラを描くときは、自分が好きな男子の要素を入れるようにしています。テンションあがって描けるので!
扉絵のポイントはなんですか?
さわやかな2人がテーマです。実は本編ではそんなに笑ってない主人公ですが、扉絵では笑顔! きっと、ラストを終えたあとの2人なのかなって思っています。
描いていて楽しかったシーンはどこですか?
帰り道のシーンですね。あのときの柳瀬くんの行動には、自分で描いていて「わー!」ってテンションあがってました(笑)。主人公のドキドキが高まるようなシーンは、描いていてテンションあがります。デビュー当事ははずかしかったんですけど、あるときから開きなおって(笑)。今ではすっかり楽しんで、ニヤニヤしながら描いています。主人公のドキドキに合わせて、私のテンションもあがって描けますね。
まんがを描く上で、好きな作業と苦手な作業はなんですか?
ツヤベタがすきです。どの作品にも絶対に1人はツヤベタキャラを入れます。小3くらいのときに、ツヤベタっていう作業を知ってからずっと好きです。一気にまんがっぽい雰囲気になるような気がして。ノートに永遠にツヤベタキャラを描いてました(笑)。つむじの位置をちゃんと決めて、そこから髪が生えているっていう流れを意識すると、それっぽくなる気がします!
苦手なのは、トーンです。細かい作業が苦手なのと、柄選びのセンスがないんです(笑)。ほかの作品を読んでいて、みなさん上手につかっているなぁと思って…うらやましいです。
お話やキャラの種ってどんなに思いつきますか?
電車乗っているとき。もともと電車に乗っている時間が好きなんですけど、ぼーっと電車に乗っていると、ふと思いつくことがけっこうあります。それでも煮詰るときは、全然ちがうことをして逃げるかも(笑)。まんがを読んだり、全然関係ない絵を描いたり。でも、「こんなことしても全然思いつかないぞ、ただ逃げてるだけだぞ」って気づいて、机に戻りますね。いつもこれの繰り返しなので、毎回そうなるって分かってるんですけど。それでもやっぱり、一度は逃げます(笑)。気分転換にはなっているのかも!
先生は学生時代に、好きだった席はありますか?
一番うしろの一番はじっこが好きでしたね。その席になったときは、窓にうつったみんなを見たりしていました。席がえは、やっぱり一大イベントでしたよね。中学のときに、女子だけで先に席を決めて、そのあと男子だけで決めるっていう方法をやったのが印象に残っています。最後に、男女一緒になって隣が誰か分かるっていう。ドキドキワクワクして楽しかった!
最後にりぼんっ子にメッセージをお願いします!
“言いたくても、言えない”っていう気持ちは、きっとみんな持っていることだと思います。特に、好きな人に対する想いは。私も実際にそうです(笑)。そういう子たちが、このお話を読んで、「言おう」と思ってもらえるとうれしいです。みんなの想いが、相手に伝わりますように!

(2016年2月1日)

(※インタビューは、2016年1月現在のものです。)

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