柚木ウタノ先生

柚木ウタノ先生
のインタビュー

読みきり『今日も瑛がカッコイイ(仮)』が生まれたきっかけはなんですか?
瑛みたいなナルシストなキャラクターを描こう!というのがキッカケでした。 ナルシストな人って、確かにウザい部分もあるけど、私は男らしさも感じるんです。かっこよくあることに一生懸命だから、まわりから見ると空回りしてみえる。でも、その一生懸命さが男らしいなって思うんです。それを友達や担当さんに話したら、全然理解してもらえなくて(笑)。それで、「そういうキャラを描いたらいいんじゃないか」っていうところから、スタートしたんです。
主人公・せりについて教えてください!
当初は今よりも世話焼きタイプでした。でも、「本当に瑛みたいな人がいたら、私ならどうするか」って考えたときに、「いや、うざいって言うよな」って思って(笑)。それをそのまま、せりに投影してみました。だけど、性格は変わっても、見た目は変えてないんです。性格を変えたほうが、見た目ともしっくり来たので。せりの見た目を決めた時点で、深層心理では今のハッキリした性格でいきたいって考えていたのかも。
せりを描くときに気をつけたことはなんですか?
ボーイッシュに描こうと思いつつ、やりすぎないように。ただの男になっちゃうので(笑)。女の子らしさの微妙なバランスがむずかしかったです。でも、せりが瑛の腕の中に納まっているシーンは、せりの中の女の子のバランスがうまく表現できたかなって思います。
瑛を描く上で気をつけたことはなんですか?
かっこいいんだけど、内面の子どもっぽさが出せるといいなとは思っていました。私とっては息子のような存在でしたね(笑)。
色気のあるイケメンを描くコツはありますか?
少し女性的な要素を入れることですかね。男らしいイケメンっていうよりは、美しいイケメンを想像しながら描いているんです。パーツで言うと、目かな。ちょっとスラっとやわらかい感じを出せるといいなと思って描いています。
描いていて楽しかったシーンはどこですか?
ケンカのシーンかな。今まで描いたことのないシーンっていうのもありますが、このケンカを経たからこそ、2人の関係性が変化する重要なシーンかなと思うので。あと、作業で言うと、瑛に効果トーンを貼るのも楽しかったです。通称“うざキラトーン”を貼るのが(笑)。私とアシスタントさんの中だけでの呼び名なんですけど。1P目の瑛の登場シーンに貼っているトーンのことです。彼のキャラクターを表現するために、ピッタリなトーンだったので、うきうきしました。あと、ラストページの瑛のアップのトーンは、今までヒロインにしか使ってこなかった“乙女貼り”をしたんです。主線から1mmくらいはみ出して貼ってから、けずったりぼかしたりする貼り方なんですけど。より少女マンガっぽい画面にしたいときにするんですけど…それを瑛に使いました(笑)。渾身の乙女貼りです!
瑛は家を出るまでに約3時間かけて準備をしていますが、先生の場合はどうですか?
私は30分です(笑)。朝ごはんを食べないからっていうのもあるんですけど。本当にこういう人がいたら、びっくりするけど、誰かのためへの努力って思うと、途端にいとしくなりますね。
先生が最初に好きになったヒーローは誰ですか?
『神風怪盗ジャンヌ』のアクセスです! かわいらしいところもありながらも、男らしい性格にかなり夢中でした。うまくできないんだけど、一生懸命がんばってる、そのいじらしさが大好きです!
最後にりぼんっ子にメッセージをお願いします!
私自身が瑛のことを好きだなと思いながら描けたので、そういう風に思ってくれる子がいたら、同志ができたみたいでうれしいです。ヒーローのダメな部分も見せている話ですが、そんな彼の男らしさのギャップを楽しんでください!

(2016年8月1日)

(※インタビューは、2016年7月現在のものです。)

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