- まんが家になりたいと思ったのは、いつ、どんなきっかけでしたか?
- 小3くらいのとき、周りの子たちが『りぼん』や『なかよし』を読んでいたのが羨ましくて、私も親に買ってもらいました。もともと絵を描くことが大好きだったので、初めてまんがというものに触れて、すぐに「私もまんが家になりたい!」と思いました。
- 投稿時代は、どんなお気持ちでしたか?
- 担当さんがつくまでは、とにかくまんがを描くこと自体が楽しくて仕方なくて、どんどん投稿していました。担当さんがついてデビューを意識するようになってからは、楽しい気持ちと同じくらい苦悩することも多かったです。なかなか思うように結果が出ず、気持ちに実力が追い付いていなかったんだと思います。
- 投稿時代は、どのくらいのペースで作品を仕上げていましたか?
- 担当さんがつく前とついた後では若干変わってくるのですが、大体3〜4か月に1本くらいのペースだったと思います。ネームの直しを毎日持ち込みして見てもらっていた時期もありました。
- デビューが決まったときのお気持ちは?
- めちゃくちゃ嬉しかったですが、それ以上に「やっとだ…!!」という気持ちの方が大きかったです。投稿歴も長かったし、「次でデビューしようね」と言われては「今回もダメでした…」という期間も長かったので。
- デビュー前とデビュー後で、変わったことは?
- 読者の方の反応をいただけるようになったことが一番大きいです。読んでくれる人の存在を改めて意識するようになったし、自分の描きたいものを描くだけじゃダメなんだなと思いました。
- 今だからこそ思う、「投稿時代こうしておけばよかった」ということはありますか?
- あんまりないです。色んな経験をした方が後の自分のまんがに活かせる、と当時から考えていたので、学校生活やプライベートも十分満喫して、けどまんがもコンスタントに描けていたので、過不足なかったと思っています。強いて言えば、投稿のたびに絵に対して注意を受けていたので、もっと早くから絵に対するモチベーションを上げていたらな、と思います(笑)。
- 絵を描く際に、気をつけていることは?
- 表情(とくに笑顔)がイメージ通りの表情で描けているかどうか、パーツのちょっとした角度の違いで印象が変わってしまうので気をつけています。あと、シンプルで読みやすい画面にするようにしています。どんなに面白い作品でも、読みにくいものは読んでもらえないと思うので。
- ネームをつくる際に気をつけていることは?
- 一番描きたいもの(キャラやシーンやテーマ等)を明確にすることと、自分も読者も楽しめるような要素を盛り込むことです。個人的にはキャラのバランスにも気をつけます。ボケとツッコミ、暑苦しい子と冷静な子、といった感じでそれぞれの相性に合った子を組ませることでよりキャラが際立つし、自分から動いてくれると思います。
- まんがを描く上で、大詩先生が一番大切にしていることは?
- 読んでくれる人の喜怒哀楽を動かせるようなものを描きたいと思っています。「読んでいると楽しい!」「元気が出た!」と言ってもらえるのは至極の喜びで、「このキャラがムカつく!」とかも、それだけ作品に入って読んでもらえているのだと思うと嬉しいです(笑)。
- 「りぼん」のまんが家でよかった、と思うことはありますか。
- 子どもたちの成長過程に寄り添えることが何よりの醍醐味だと思っています。私も子どもの頃、毎日何度も『りぼん』を読み返して憧れたり共感したりしながら、難しい言葉やまだ知らない感情等、色んなことを学びました。今の読者の子たちが大人になったとき、同じように思ってもらえるといいな、といつも思っています。
- まんがGPで読んでみたいのはどんな作品?
- どんな感情でもいいので、思わずハッとさせられるような作品を読んでみたいです!
- 新れんさい1話目を想定した作品を投稿する場合には、どんなことに気をつけるべきでしょうか?
- 続きが読みたくなるようなわくわく感! それと、また会いたいと思えるキャラがたくさん出てきてほしいです!
- まんがGPの投稿者の方へ、大詩先生からメッセージをお願いします。
- 「これでデビューできなかったらおかしい!」と思えるくらい、自分の実力と情熱を全力で注ぎこんでください! あとは、とにかく楽しんで描いてください!!