審査員スペシャルインタビュー①

カナヘイ先生

カナヘイ先生

まんがグランプリ(以下まんがGP)が誇る超ゴーカ審査員の、スペシャルインタビューをお届け! 第一線で大活躍中の先生方のことばには、デビューへのヒントがいっぱいなので、ぜ~ったいチェックなんです!!

最初にまんがを描こうと思ったきっかけは?
小学4年生のとき、好きだったゲームの4コマまんがが描きたくて原稿用紙やトーンをお小遣いで買い揃えたのが最初です。それからオチを意識したまんが(イラスト)を作るようになりました。そしてSEVENTEENにてイラストレーターとしてデビューした際、1ページ連載でショートギャグまんがを本格的に描くようになりました。
イラストとまんが、一番違うと思われることはどんなことでしょうか?
うーん…説明が難しいです…例えるなら、まんがは映画、イラストは写真というイメージかなと思います。まんがには長いストーリーがあって、ここぞというところでドーンと見せ場の"キメゴマ"が出てくるかと思うのですが、イラストはその“キメゴマ”だけを切り取った状態…という感覚で私は描いてます。まんがの扉絵を描くときは、読者さんが前後のストーリーを想像してわくわくできるようなイラストになるよう意識してます。
キャラクターはどんなふうに考えられていますか?
ビジュアルはストーリーやそのキャラの性格に合わせて変化していくので、最初に固めすぎないようにしてます。それに引きずられてキャラが自由に動けなくなってしまう気がするので…あ、でも逆パターンもあります。グッとくるビジュアルが先にできて、それに引っ張られてストーリーがどんどん動いて出来上がったり…。キャラクターは、人の記憶に残ることが大事だと思うので、印象的な“何か”ができるよう頑張ってます。
まんがのネームをつくる際、一番気をつけていることは?
独りよがりにならないこと!!!自分の頭のなかにはキャラの性格や生い立ち、キャラ同士の関係性など設定が盛り沢山だと思うんですが、読者さんはそれをまったく知らない状態で読むわけで…例えば初対面の人に「私の人生には壮大な出来事があって、それはまぁ説明できないけど、とにかく大変だったの。だから今私は苦しくて悲しいの」と言われても、「そ、そうなんですか…?」と反応に困ってしまうと思うんです。以前の私はそういう、読者さん置いてけぼりで感情移入できないような話を作ってしまいがちで、ネームもなかなか通らないということが多かったです。『女の子って。』の連載では、そこをすごく気をつけるようになりました。今でも気を抜くとやってしまいがちなので、これからも精進していきたいです…
「りぼん」でまんがを描いていて、よかったと思うことはありますか?
『女の子って。』を読んでくれた子たちから「悩んでいたけど、元気をもらいました」「励まされました」というお手紙をもらったときは、自分の描いたものが役に立ったんだなぁとすごく嬉しくなりました。
まんグラでは、連載1話目を想定した作品も募集しています。連載の1話目を描くにあたって、特に大事だと思うのはどんなことでしょうか?
キャッチーさが大事だと思います!キラキラした華やかな絵柄とか、目を引くピカピカとしたキャラクター性とか、ぐっとくるセリフとか、本当なんでもいいんですが、ひとつでも印象に残る"キャッチーな何か"があったら、「もっと読みたい!」ってなると思います!
審査員として、個人的に読んでみたい作品のテーマを教えてください。
日常のなかの異変をテーマにした作品が大好きなので…「何かがおかしい…」というような、ギョッとするようなまんがが読みたいです(笑)
まんグラに投稿を考えている方々へ、メッセージを。
審査員をさせていただくときは、いつも単なる一読者になったつもりで純粋に楽 しく投稿作を読ませていただいてるので、今から本当に楽しみです。まんが1本描き上げるのは本当に大変と思いますが、健康に気をつけつつ原稿アップ頑張ってください!

とじる

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