――喜多村さんと同じく、HIGH SCOREを読んできた原作ファンの方たちに、アニメのほうの見どころをアピールしていただくとしたら？

喜多村さん：今まできっとみなさんが“脳内再生”(頭の中で声を想像してセリフを音声化)されていたお声が、キャストの力によってさらに色濃いものに仕上がってますし、なんといっても津山先生が描かれているフキダシのセリフ以外の、キャラクターのアドリブやギャグ感なんかも、細かく再現されていて。そういった部分も役者さんのお芝居・ニュアンスにより、よりいっそうシュールなテンポ感になっていますので、すごく期待していていただきたいところです。
それから、映像美的な部分ですね。原作の絵に忠実かつ、やっぱり色味が出ることにより、“おしゃれカワイイ”という感じの映像になっていると思うので、そこも注目ポイントのひとつです！

――もちろん、喜多村さんのめぐみ・泉水の２役にも注目ですね！　逆に、喜多村さんたちのアニメから先に見られた方に、原作の魅力を改めて教えてあげていただきたいのですが。

喜多村さん：まかせてください！ では、小一時間くらいかけて…。(笑)　それは長いので要点をまとめますと、４コマという限られたコマの中で、キャラクターたちの落としどころというかギャグどころが、すごくシュールなテンポで描かれている世界なので、何も考えないで読んでいておもしろいですし、ちょっと考えて、前のコマに戻ってセリフの意図とかを自分なりに読み解いてみるとまた噛みごたえがある、噛むほど味が出るさきいかみたいな(笑)漫画だと思っています。
私も連載が始まった時から読ませていただいていて、ふと気づけば（コミックスの巻数が）２ケタにいっている、４コマまんがの中ではあまりないんじゃないかなっていうくらい息の長い作品で。私を含めたファンがずっと根強く応援している、ファンを魅了し続けている作品であるその理由が、１ページ１ページ、１コマ１コマに詰まっているまんがですので、ぜひ！　おすすめですよ。 津山先生、大好きです！(笑)　本当にファンです♥

――おすすめしているうちに、津山先生への愛のメッセージになってしまったようです(笑)。最後に、読者・視聴者のみなさんへのメッセージをお願いします。

喜多村さん：りぼんっ子でHIGH SCOREっ子な喜多村英梨がこの作品に携わらせていただいて嬉しく思っています。でもそれと同時に怖くもあり、頑張らせていただきたいなという必死さも、アニメにいい感じにじみ出てギャグにつながればいいなと思いながら、アフレコを頑張らせていただいています。
このアニメーションの中でめぐみというキャラクターを自分が演じることによって、原作のファンの方、そしてアニメのファンの方、みなさんのハートをわしづかめたらと思って演じますので、よろしくお願いします！ 美女役です(笑)。 頑張ります！